Google Search Console の仕様変更
Google のブログにて、Google Search Console の仕様変更を行う記事が掲載されました。変更内容としては、URLを正規化する…とのことですが、いまひとつ変更点が分かりにくいですね。
そこで実際に変更が行われる場所をまとめて確認していきます。
URLの正規化に関する変更点まとめ
まずは URL の正規化に関する変更点について Google ブログの公式ページを確認してみましょう。
Consolidating your website traffic on canonical URLs
https://webmasters.googleblog.com/2019/02/consolidating-your-website-traffic-on.html
見てのとおり英語です(笑)。
ブログ内容を確認しても一部分かりにくい箇所もあったので、本サイトの実例も含めて紹介します。
通常用のウェブページとAMP対応用のウェブページのデータが統一
数値の詳細ページにて AMP 対応したページとPCやモバイル対応版の数値が統合されます。
下記は本サイトの通常版と AMP 版のクリック数と検索回数を表した数値です。
旧バージョンの Google Search Console では数値が別々に計測されていますが、新バージョンでは通常版と AMP 版では数値が統一されています。
HTTPとHTTPSのデータが統一
Google のクローラーは同じホームページで合っても、SSL 未対応の HTTP と SSL 対応済の HTTPS を別サイトとして認識しています。その流れに沿って、Google Search Console も HTTP と HTTPS を別サイトとして認識していましたが、新バージョンでは統一した値で表示します。
下記は本サイトの HTTP と HTTPS の数値を表したグラフです。
立ち上げ当初は HTTP で運用しており、2018年08月03日から SSL 運用に変えたため、2018年08月02日以前の数値がありませんでした。新バージョンでは、 HTTP と HTTPS を統一した値で表示します。
ドメイン直下とサブドメインのデータが統一
ドメイン直下とサブドメインが統合した数値になります。
例でいうと、通常版に用意した「example.jp」とモバイル版で用意した「m.example.jp」の数値が統一されます。流石に手元にサンプルが無かったため、Google のブログサイトから画像を引用してみました。
下記の通りにサブドメインの数値が統合されていることが分かります。
Google Search Console の新バージョンへの移行時期
ブログを確認すると新バージョンに完全に移行する時期を発表しています。
それまでに新しいバージョンの Google Search Console の動作確認を行うことを推奨しています。もしサブドメインなどで統合されては困る数値があるときは、事前に正規表現を使った登録を行う旨が案内されています。
さいごに
今回の仕様変更は、個人的には大変嬉しい変更です。いつも複数の数値を確認していましたが、統合して表示されるので手間が省けて助かります。
ただ別サイトとして運営していたのに、ドメイン直下とサブドメインの数値が統合されるのは困ります!という方も多いはず。そのような方は早めに正規表現の設定を行い、今まで通りの数値がでるように調整してくださいね。