Linux 初心者の勉強におすすめする本・入門書9選

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Linux を学ぶときにおすすめする本

Linux は、ネットワークやサーバーの構築、インフラに携わるエンジニアには必須の知識で、ウェブ開発者にとっても開発力に直結するために覚えておくと便利なものです。ただ漠然と始めるには取っ付きにくいジャンルでもあります。

そこで今回は Linux を初めて学習したいと考える方におすすめする本を7冊ご紹介します。

なお Linux の使い方やコマンドの使い方などをメインで紹介する本を紹介するため、「サーバーって何?」とか「CUI とは何だろう?」というレベルの方にはあまりおすすめできませんので悪しからず(苦笑)。

 

新しいLinux の教科書

三宅 英明 (著)、大角 祐介 (著)
ページ数: 440ページ
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2015/06/06

出典:amazon

Linux を学ぶときには、ぜひとも最初に読んでほしい本の筆頭として紹介するのが「新しいLinux の教科書」になります。

Linux の基本的な概念や解説から始まり、コマンドラインやシェルスクリプトまで幅広く解説されています。各項目にて序盤に基礎的なの使い方を紹介、その後に実用的なコマンドの使い方や引数の設定などに話が進む構成になっています。参考書の中では珍しく説明の流れに淀みが少なく、かつ初心者が詰まる部分を丁寧に解説しています。

始めにこの本!を読んで、Linux の参考書を数冊読んだ後に再度読んでほしい程の出来です。

 

まんがでわかる Linux シス管系女子

Piro(結城洋志) (著)、 日経Linux (編集)
ページ数: 200ページ
出版社:日経BP
発売日:2015/02/18

出典:amazon

次に紹介するのはタイトルから分かるように Linux を学習できる漫画である「まんがでわかる Linux シス管系女子」です。

僕の個人的な意見ですが、活字ばかりの参考書は読み切るのに数日かかりますが、マンガなら一気に読めるよ!という方には向いている1冊になります。

ネット上のレビューを見てもわりと好評な良本です。タイトルと漫画という見た目からは想像できませんが、中々込み入った専門的な内容がまとめられています。漫画であるために非常に取っ付きやすく何度か読み返しやすいが、本で取り扱う内容の難易度が高め、初心者には数回読み返すことが前提になるのが少し残念なところにはなります。

なお本記事を書いている時点では3巻まで刊行されているので、1巻を読んでみて良さそうなら残りをまとめて買ってみても良いかもしれません。

僕はまだ1巻しか読んでいないので、2巻以降もおすすめ出来るかは分かりません(苦笑)。

 

Linuxの絵本 サーバーOSが楽しくわかる9つの扉

株式会社アンク(著)
ページ数: 216ページ
出版社:翔泳社
発売日:2020/01/20

出典:amazon

絵本シリーズの Linux 版。

要所にイラストを添えながら、OS の役割やカーネル、シェルなど Linux の基礎を分かり易く解説してくれています。一部、シェアが多い CentOS と Ubuntu の話も交えており非常にためになります。

今回紹介する本の中では、初心者には一番分かり易い本であると思っています。しかし初版本には致命傷とも言える痛いミスがあり、末尾に付属する語句を検索する Index に記されたページ数が全く見当違いのページを示しています。出版社である翔泳社のサイトより正しい PDF がダウンロードできますので、見比べてみると目を疑いたくなる酷さ(滝汗)。

入門書としては良い内容なので、第2版以降で改修されるなら最優先におすすめしたい本です。

 

入門者の Linux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ

奈佐原 顕郎 (著)
ページ数: 320ページ
出版社:講談社
発売日:2016/10/19

出典:amazon

Linux を本当に初めて触る人を対象にした Linux の入門書。初心者でも Linux の基礎を学び易いように丁寧にまとめられています。

流石にそこまで丁寧に書かなくても良いのに…という点は所々に見られるものの、知識が少ない間は IT の慣例的な点でも理解が不足しているときがあるため、ある意味で抜かりない仕上がりになっています。

 

1週間で LPIC の基礎が学べる本

1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版
中島 能和 (著)
ページ数: 296ページ
出版社:インプレス
発売日:2014/01/20

出典:amazon

本来は民間企業が行う Linux 技術者の技術者認定資格である LPIC の取得を目指す前に読むと良い本です。

ただ LPIC レベル1を取得する前に基礎を学ぶ教本であるため、Linux の勉強を始めるときにも有効な本となります。CentOS の仮想環境を整えるところも解説されているため、初心者にはハードルの高い Linux(CUI) 環境の構築も簡単に行えます。

 

ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方

中島 能和(著)
ページ数: 280ページ
出版社:翔泳社
発売日:2016/07/06

出典:amazon

日本で最も利用されている Linux の CentOS に関するサーバーを初めて構築する人向けの本です。

基本操作やソフトウェアのインストールからセキュリティまで学べますが、初心者用という事もあり情報不足は否めません。そのため Linux について、一旦ある程度の知識を身に付けたい人におすすめする一冊です。

 

小さな会社の新米サーバー/インフラ担当者のための Linux の常識

中島 能和 (著)
ページ数: 223ページ
出版社:ソシム
発売日:2014/08/22

出典:amazon

現場で最低限持っていないといけない基礎知識を解説してくれています。要所のポイントを押さえているため、初心者には分かり易い構成になっています。

ただ初心者向きに作ってあるためか、ある程度の理解度があるエンジニアには物足りない内容になっています。そのため初心者には評価が高く、中級者以上には評価が低くなる本であると感じます。

 

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

中島 能和(著)、濱野 賢一朗(監修)
ページ数: 592ページ
出版社:翔泳社
発売日:2019/04/08

出典:amazon

LPIC(Linux技術者認定)の資格取得を目指す人向けに発行された問題集です。

初心者向けの参考書としておすすめする理由は、Linuxの基礎的なコマンドや知識を体系的にまとめられた良書のためです。これ一冊だけでは入門書としては力不足ですが、上記で紹介した本で簡単な Linux の操作方法を学んだ後に本書を読むと一層 Linux の知識が深まります。

 

Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

中島 能和(著)、濱野 賢一朗 (監修)
ページ数:560ページ
出版社:翔泳社
発売日:2020/06/23

出典:amazon

LPI-Japan が提供する LinuC(Linux技術者認定)の資格取得を目的とした教科書です。

僕が LPIC の参考書と同じく、Linux の基礎学力を向上するには最適な本。他の参考書と合わせて知識の向上に寄与してくれます。

なお LinuC は日本ローカルとなる Linux の資格ですが、僕が確認した時点(2020/07/12)では、参考書の中身に大きな差異を見受けられません。そのため資格取得が目的であれば対象の参考書、学習面だけであれば、LinuC と LPIC の参考書のどちらを購入するかは好み次第と言えるでしょう(汗)。

 

さいごに

Linux が勉強できる本はたくさんあります。

ただ IT 系の入門書は専門用語や前提知識を要求するもの多いので、初めから全てを理解するのは非常に難しいもの。そのため紹介した本を含め自分に合う本で一通り概要に触れた上で、自分に必要な箇所から理解を少しずつ深めてみてはいかがでしょうか?

 

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