目次
PHP のセッション管理をファイルベースから memcached ベースに切り替える
PHP プログラムによるセッション管理は、初期設定ではファイルベースで管理しています。
ただファイル形式よりも memcached の方が読み込み、書き込みが早いです。また後ほどウェブサーバーを複数台にしてセッションを共有する可能性があるプロジェクトの場合は、PHP セッションを memcached で管理した方が都合が良いので対方法をまとめていきます。
なお memcache と memcached はよく混同されるソフトウェアですが全くの別物です。本記事は、memcached に関する記述のみするのでご注意ください。
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memcached をセッションにする設定方法
memcached でセッションを設定する際に必要となる作業は大きく2つ。
・memcached のインストールと起動
・php.ini の設定調整
・php.ini の設定調整
では作業を順番に見ていきましょう。
memcached のインストール
まずは memcached の本体と php で memcached を操作するためソフトをインストールします。
CentOS に memcached をインストールするコマンド
yum install memcached php-pecl-memcached
Ubuntu に memcached をインストールするコマンド
apt install memcached php-memcached
memcached の起動(CentOS,Ubuntu 共有)するコマンド
systemctl start memcached
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php.ini の設定の変更
php.ini にてデフォルトでセッション管理がファイルベースとなっているため、memcached に変更します。
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[Session] ; session.save_handler = files // コメントアウト ; session.save_path = "/var/lib/php/session" // コメントアウト session.save_handler = memcached session.save_path = "localhost:11211" |
Linuxの知識については下記の本も参考になるので、スキルアップにお役立てください。
三宅 英明 (著)、大角 祐介 (著)
ページ数: 440ページ
出版社:SBクリエイティブ
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Author:しき 投稿一覧
奈良県在住のエンジニア。アルバイトでゲーム開発に携わりIT業界入り。組み込みや業務系のソフト開発を経験して、その後レンタルサーバー会社にてインターネットの根幹の知識を得る。今ではスマホアプリの開発やWeb開発、インフラの構築に従事中。
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